お客様との信頼関係について、事前にお伝えしておきたいこと

　みなさんは社会で生きる以上、法律という国で決められたルールの中に生きています。この法律はみなさんが選挙で選んだ国会議員による国会での議論を経て決められています。間接的ではありますが、みなさん自身が決めたものとはいえ、法律は膨大にあり、これらすべてを把握して社会生活を営むのには限界があります。そこでお役に立てるのが弁護士という法律の専門家です。

　私たち山下江法律事務所の弁護士は、ある時、法律に興味を持ち、勉強し、その能力を活かして、みなさんのお役に立ちたいと考えたので今があります。そのこともあって、私たちは「あなたに寄り添い、ともに解決を目指します」というミッションを掲げました。この中で最も重要なキーワードは「ともに」という言葉だと考えています。
　私たち弁護士が、どんなにみなさんのお役に立ちたくても、それはみなさんからのご協力のもとにしか成り立たない（寄り添うことができない）のです。

　今、みなさんが思い悩んでいることに法的な解決策があるのではないかと考え、「意を決して弁護士に相談したのに寄り添ってもらえなかった」と弁護士に拒絶されたかの様に思い、不必要にやるせなさを重ねないためにも、みなさんに事前にご理解とご協力を仰ぎたいことをここに記しておきます。

弁護士はみなさんの抱える問題に客観的にどのような判断が下るかを考えます

何とかしたいというお気持ちは重々理解できても、法律に照らしてどうにもできない（法律的根拠がない）こともあります
法律に則した解決策があっても、それを証明する客観的証拠が不足していることもあります
前述の2点に反して、無理に行動を起こそうとすると返ってご自身の立場を悪くすることもあります（不当要求・不当目的・不当訴訟）

弁護士はみなさんが希望する行動を起こして結果を得るまでに必要な時間と費用を考えます

弁護士が介入して得られる経済的利益がみなさんの労力（費用や手間）に見合わないと予測される場合、弁護士への依頼をお勧めしません
相手方に資力が無く、得られるべき経済的利益が回収できない場合も同様です
私たちの専門外であったり、取扱事例が少なかったりする事案の場合には、その事案につき私たちより専門性の高い弁護士にご相談されることをお勧めします

弁護士は依頼者となるみなさんとの間に信頼関係が築けるかどうかを考えます

依頼者はご本人である必要があります
弁護士が提示した方針にご納得いただけていることが、後の行動の前提となります
意思の疎通が図れることが「ともに」（協働して）解決を目指すための鍵となります
事案に関することは何でも包み隠さずお話しいただかなくてはなりませんが、弁護士には守秘義務がありますのでご安心ください
これら信頼関係を築くことが、みなさんの利益の最大化や、みなさんの抱える不安やストレスの軽減にも繋がります

なぜ初回相談無料なのか

　みなさんが日常生活で体験している様に、コミュニケーションの取り方には相性もあります。山下江法律事務所では、年間3000件近いご相談をお受けしており、弁護士は数多くの相談経験を通じて、様々なお悩みを抱えるご相談者の意図を最大限くみ取れるよう努めています。その中で、弁護士の話し方に力強さや頼りがいを感じて下さる方もいれば、同じ弁護士の同じ話し方を威圧的と感じる方がいらっしゃるのも事実です。

　相談してみて、費用が合わない、弁護士が示す方針に納得がいかないという理由以外にも「弁護士と合わない」といった理由でご依頼いただかないことも可能です。
　みなさんは、弁護士を選ぶことができます。初回無料相談は、弁護士との相性を見るための機会でもあるとお考えいただければ幸いです。

弁護士は受任しないこともあります

　医師には「診察治療を拒んではいけない」とする応召（おうしょう）義務があります（医師法19条）。一方、弁護士には「受任を断ってはいけない」という法的義務も規定もありません。先に説明しました、法的判断、解決までの所要時間と費用、方針に対する理解と信頼などの他、やむをえない事情で受任をお断りする場合もありますので、ご了承ください。

インターネット上のクチコミについて

　山下江法律事務所の管理権限がおよばないクチコミに頂いた投稿は全件、所内で共有し、改善すべき課題を改善できる様務めています。とはいえ、いわゆる「悪いクチコミ」で名指しされてしまった時の弁護士の落胆は一時的なものでは終わりません。クチコミでの弁護士の名指しは「顧客に直接対応する専門職の場合は（個人名の）使用を許可される」との判断から削除依頼も通らず、長くインターネット上に残ることになるからです。そういった厳しい環境の中、山下江法律事務所の弁護士は、日々、多くの無料相談に可能な限り迅速に対応しています。
　もし、山下江法律事務所でご相談・ご依頼いただいた方で、弁護士の対応にご納得いただけなかった場合には、クチコミを投稿する前にご遠慮なく代表宛てにご連絡ください。まずは弁護士が安心して力を発揮することで、より多くの人のお役に立てる環境を構築していきたいと考えています。